2021-22年度 RIテーマ

2021-22年度 ガバナーメッセージ

国際ロータリー
第2820地区 第30代ガバナー
新 井 和 雄

 地区スローガン
“Think Globally, Act Locally”  地球の未来を想い 地域社会に貢献しましょう

 世界史に深く刻まれることとなった新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、地区内ロータリアンの皆様におかれましては、困難な日々をお過ごしのこととお察し致します。どうぞ、日々健康に留意され、ロータリー活動にも細心の注意を払いながら取り組んで頂きますようお願いいたします。

 さて、2021年国際協議会はRI史上初めてとなるバーチャルプラットホームでの開催となりました。例年のように、世界中のガバナーエレクトが同一会場に集合することは出来ませんでしたが、その分、開催期間は約2倍の11日間に延長され、各セッションでは発言の機会が多く設けられ、さまざまな議題について世界34ゾーン約540名の同期ガバナーやロータリーリーダーたちと議論を交わすことができました。その中で、シェカール・メータRI会長とは、次年度の重点事項として示された「女子のエンパワーメント」について、当2820地区がネパールでおこなってきた貧困女子の就学支援や、国連と協働して広めている防災教育について直接討論させていただき、次年度の計画に貴重な示唆を頂きました。

 また、もう一つの重点事項として示された「ロータリー奉仕デー」のセッションでは、2820地区として池田ガバナーが取り組みを始めた、190キロにわたる茨城の海岸線を地区内クラブが協働してクリーン作戦を実施する「2021茨城海岸美化プロジェクト案」を紹介したところ、海に面した多くの国のガバナーたちが、「俺の国でもやるぞ!」、「世界はつながっている!」と大変な盛り上がりとなり、海洋汚染やマイクロプラスチックの食物連鎖による生態系への影響は、温室効果ガスによる地球温暖化とともに、日本だけでなくグローバルに波及している環境問題である事を実感しました。

 さらに、国際協議会を通じて、シェカール・メータRI会長と信頼関係を築くことができたことにより、当地区のPETSにRI会長エレクトがオンラインでライブ出演してくれるという千載一遇の機会を得、RIの年度目標や2820地区の活動指針、特に「ロータリー奉仕デー」としておこなう茨城海岸美化プロジェクトについて、RI会長エレクト本人から直接指導を受けることができました。これは、困難な状況の中においても、安全な奉仕活動を模索する会員の皆様方のモチベーションを高めるプレゼントになったことと思います。

 そして、シェカール・メータRI会長から発表された2021−2022年度RIのテーマは”SERVE TO CHANGE LIVES” (奉仕しよう みんなの人生を豊にするために)です。 メータRI会長は、自身が経験した奉仕活動を幾つか紹介され、奉仕は施される者の人生を豊にするだけではなく、同時に与えた者の人生をより豊にすることを強調されました。なかでも、印象的な社会奉仕活動の場面を振り返り、「私は、この奉仕をおこなったことで、単なるロータリークラブの会員から“ロータリアン”になったのです」と述べられました。この感動のストーリーは、My Rotaryに動画がアップロードされていますので是非ご覧ください。

 それらに鑑み、私は2021−2022年度の地区スローガンを“Think Globally, Act Locally” (地球の未来を想い 地域社会に貢献しましょう)とさせていただきました。そして、地球環境保全に地域社会からアプローチし、ロータリアンの、クラブの、地域社会の、国際社会の持続可能な発展に資する奉仕活動を推進することを目標にしました。

 これら、メータRI会長のエピソードや2820地区のスローガンに込めた願意については、研究会やセミナー、そしてクラブ訪問の機会に少しずつ紹介させて頂きたいと思います。

 最後に、先行きの見えない禍の真っ只中において、地区内会員の皆様には大変なご苦労があると存じますが、健康を第一に考えながらロータリアンとして日々できることを実行してまいろうではありませんか。


新井和雄
ガバナー 国際ロータリー第2820地区

 

2021-22年度 国際ロータリーとロータリー財団年次目標

優先事項1「より大きなインパクトをもたらす」の目標

1.ポリオを根絶し、ロータリーの役割を強調する。
2.年次基金とポリオプラスへの寄付を増やしつつ、2025年までに恒久基金を20億2500万ドルまで成長させる
3.以下の項目における測定可能なインパクトを向上させ、効果的にコミュニケーションする。
 a.クラブによる奉仕プロジェクト
 b.地区補助金、グローバル補助金、大規模プログラム、ポリオプラス、ロータリー平和センター
4.人道的プロジェクトの世界的な実績を向上させるため、政府機関との機会も含め、新たなパートナーシップを築く。
5.より大きなインパクトをもたらすため、プログラムを通じた活動に焦点を当てる。

優先事項2「参加者の基盤を広げる」の目標

6.以下の方法で、ロータリーの会員数を130万人に増やす。
 a.既存クラブへの新会員ならびにより多様な会員の入会を促すための行動喚起として、
  「Each One, Bring One(みんなが一人を入会させよう)」を強調する。
 b.新クラブと革新的なクラブおよび参加者の参加経路を作り出すことにより、参加者の増加と多様化を図る。
 c.理事、地域リーダー、地区会員増強委員長間の協力とアカウンタビリティを高める。
7.ソーシャルメディアにさらなる焦点を当てることを含め、ロータリーのブランドとイメージを強化する。

優先事項3「参加者の積極的なかかわりを促す」の目標

8.テクノロジーを生かすことを強調し、インターアクトクラブ、ローターアクトクラブ、ロータリークラブの会員、その他のロータリー参加者の積極的かかわりを促す。
9.すべての参加者、特にロータリークラブとローターアクトクラブの間の協力を増やす。
10.中核的価値観を積極的参加の中心に据える。
11.ロータリー参加者間のビジネスのためのネットワークの機会を通じ、積極的参加を向上させる。

優先事項4「適応力を高める」の目標

12.直接会う会合、研修、ファンドレイジング、奉仕プロジェクトを最適化するため、バーチャル技術の使用を支援・奨励する
13.ボランティアのリーダーシップ構成を見直し、責務とアカウンタビリティを向上させる。
14.ガバナンスとサービスの提供における地域化を支援する。

 

国際ロータリー第2820地区2021−2022年度スローガン・地区目標

【地区スローガン】

“Think Globally, Act Locally”
地球の未来を想い 地域社会に貢献しましょう

【地区目標】
2820地区の持続可能な発展に資する奉仕活動の推進

【具体的行動指針】
1、ロータリーの新しい重点分野「環境の保全」の推進
 *クラブの環境保全活動を支援
 *地球環境問題の理解を深める機会の提供
 *“ロータリー奉仕デー” 9月12日に「2021茨城海岸美化プロジェクト」を実施
2、クラブをサポートする持続可能な地区運営体制の強化
 *地区ビジョン・行動計画のアップデート
 *会員増強(2000名の回復・クラブ純増2名)・女性会員の増強
  ・拡大(新クラブ設立・学友会の支援)・DEI声明の推進
 *持続可能な地区委員会の編成(同一委員会任期は3年を限度とする)
 *リモート会議システムの構築によるロータリーイノベーションの加速
3、質の高い奉仕活動の推進
 *クラブセントラル活用を促進しRI賞受賞を支援−クラブ奉仕
 *ロータリーを学び互いに成長する機会の提供−職業奉仕
 *持続可能な開発目標 (SDGs) に貢献する奉仕活動の推進−社会奉仕
 *友好地区との協働による人間開発の推進−国際奉仕
 *青少年への支援を推進 (IAC・RAC・RYLA・EX)−青少年奉仕
4、公共イメージの向上
 *地区ホームページ、茨城新聞ロータリー情報館、SNS、他メディアによる発信
 *2820地区ロータリービークルに乗って全クラブ訪問10000キロ走破 !!
 *奉仕活動の学術的発信(国連・学会・ジャーナル)
5、ロータリー財団の活用と支援
 *ポリオ根絶活動の推進
 *地区補助金を活用した地域社会への貢献
 *グローバル補助金を活用した国際社会への貢献
 *奨学生の支援
 *公平性の高い財団寄付の推進 (年次寄付130ドル・ポリオ20ドルの達成、
  ベネファクター −クラブ1名・PHF・PHS−地区70名・MD・AKSの推進)
6、米山記念奨学会の支援
 *(公財) 米山記念奨学会委託事業を通じた2820地区内で学ぶ留学生の支援
 *奨学生出身国の偏在を是正し多くの国と日本の架け橋となる人材を育てる
 *米山寄付の推進 (一人25000円以上=普通寄付5000円+特別寄付20000円)
7、ヒューストンに行こう!
 2022年6月ロータリー国際大会がヒューストンで開催されます。
 宇宙に繋がる紺碧の空が皆さんを待っています!!
 
国際大会開催予定
  2022年6月4日〜8日 :ヒューストン(米国)
  2023年5月27日〜31日 :メルボルン(オーストラリア)
  2024年6月8日〜12日 :シンガポール
  2025年6月21日〜25日 :カルガリー(カナダ)
  2027年6月5日〜9日 :ハワイ(米国)